■重要■ 平成28年度を最後に、高市小学校の廃校が決まりました。
 この記事は、現在までの山村留学生保護者の経験談を基にしています。これは高市小学校と連携した状態での山村留学制度に関するものであるため、平成28年度までの山村留学に限定した情報として御利用ください。


 仮管理人N田です。

 既存記事を引用し、高市小学校と隣接する砥部町山村留学センターを簡単に紹介します。

砥部町山村留学センター
中央右の赤屋根が山村留学センター、左が高市小学校。
交通事故とは無縁で、駆け足なら登校は30秒です。

 山村留学は、1年間親元を離れ、全国から集まった留学生たちと共同生活をしながら学習できる制度です。一般学習だけでなく、立地を活かした様々な経験ができることも大きなメリットです。高市集落では全世帯がPTA会員で、昨今希薄になりがちな地域との関わりも体験することができます。ちなみに、平成27年度の高市小学生は留学生12名、地元児童3名の計15名で構成されています。

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 具体的に山村留学を検討するにあたってまず、隣接する高市小学校長・留学センター長・センター指導員と児童・保護者で面接することになります。以下、仮管理人が印象に残っている言葉を紹介します。

高市小学校長:
「勉強面は安心してお任せください、ここの環境では落ちこぼれはありません」。
「都度、個々に目当て発表の場を設けるので、積極性と表現力が自然に備わります」。

センター長:
「ときには厳しく指導することもありますが、これまで脱落者はおりません」。
「ここでは我がままは一切通りませんので、我がままは必ず直ります」。
「1年を共に過ごした仲間は、生涯の親友となります」。
「おとなしい子ほど変化が顕著で、驚きますよ」。

指導員:
「小さい子と大きい子が一緒に暮らすので、自然に教え教わる構図になります」。
「できないまま宿題を放置するようなことも無くなります」。

----------余談:高市小学校の宿題は驚くほど多いです。

 実際に子供たちの様子を見ていると、前述の言葉が良く分かりました。まず、教育の密度がケタ違いなんですよね。教師に対し児童は数人、授業は個人指導に近い状態で、時限で発表の機会が無いなんてことはあり得ません。
 都市部の学校では、児童個人はクラスの中のひとりに過ぎませんが、ここでは誰もが主役でそれぞれ重要な役割を担うことになります。一人のウェイトはとても大きくて、自分勝手をすれば何も進まないため、義務を遂行できる力を自然に身に付けることができます。

 親がやってくれて当然だった掃除洗濯も、センターでは当番制。サボれば仲間にダメ出しされます。これらは、通常なかなか学習できる機会の無い大変価値のある社会勉強だと思います。普段、手放しで支援してくれる家族の有難さも知るでしょう。生活を共にする特性上、各個の独自性に任せる部分があるため、型に嵌るのが不得手なために問題児扱いされてしまうような子供の場合、その適性が見出し易いといえるかも知れません。子供って、やりたくないことを強制しても成果が上がり難いものです。

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 3年前、3年生で我が家初の山村留学生となった長男の例。家では活発なのですが、他人と接すると極端に引っ込み思案であがり性なのが心配でした。どうやって直せば良いものかと少々悩んでおりました際に山村留学制度を知り、ダメ元で薦めると、意外にも二つ返事で「行く」と回答。思惑通り、特別な指導をすることも無くこれを完全に克服し、大勢の来賓の前で堂々と発表できるようになりました。学習の方も上出来で、苦手だった自己表現も見違えるように良くなりました。子供と離れて暮らすのは本当に寂しいですが、山村留学制度は非常に優れた教育環境だと思います。子供に与えてやるべくは学習の強制ではなく、環境なんでしょうね。

 ここでの暮らしを単体で見れば「田舎の学校と寮」ということになるでしょう。田舎の生活は、都市部の大規模校では得られ難い部分を充足できます。故に、都市の学校と両方を知ることで、山村留学は真価を発揮するのではないでしょうか。

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 山村留学制度の素晴らしさは、実際に在学児童に接して頂くのがいちばんです。各種イベントは基本的に開放型なので、御興味のある方は是非遊びにいらしてください。