■重要■ 平成28年度を最後に、高市小学校の廃校が決まりました。
 この記事は、現在までの山村留学生保護者の経験談を基にしています。これは高市小学校と連携した状態での山村留学制度に関するものであるため、平成28年度までの山村留学に限定した情報として御利用ください。


 仮管理人N田です。

 山村留学をすることで、子供は具体的にどう変わるのか。皆様が留学を検討するにあたり、最大の関心事のひとつだと思います。

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H25年度の留学生による手作り看板。

 今回は、我が家の子供らが初回留学に臨んだ時点から、高市でどう変化したのか実例をご紹介します。また、変わらなかった部分も併せて御覧ください。

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3年生で山村留学した長男T色の場合:

 勉強はできるが積極性は低く、授業中に挙手することは無いタイプ。恥ずかしがり屋で上がり性。自分の意見を言わず、我慢してストレスを溜め込んでしまう。運動は得意ではなく、ときに後ろ向きな発言をすることがある。慎重に買い物をする倹約家。整理整頓は苦手だが、基本的に物は大切にする。弟に手を上げることの一切無い、優しい兄。

変わったところ:
 僅か1ヶ月で、別人のような積極性を身に付け驚愕。自己主張と自己表現も、信じ難いほどに改善。地元の方に出会うと、大きな声で挨拶する。高市での生活は運動量が多く、幾分締まった身体になる。学力面はさらに向上。刃物の扱いが上手くなった。

変わらなかったところ:
 上級生との共同生活で揉まれ幾分性格が荒くなることを予想していたが、優しいまま。片付けは相変わらず苦手で、自室の机にはいつも物が散乱している。やはり倹約家。

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1年生で山村留学した次男K星の場合:
 関心ごとに没頭する芸術家タイプ。3歳頃から長男の教材に興味を持ち勝手に学習したため、勉強面は非常に優秀。小柄だが敏捷で、運動も得意。自己主張が強く、自分が納得できないことは頑なに受け入れない傾向がある。小遣いはすぐ使い切るが、その後親にねだることはしない。何かを使い終わったらその場に放り出す質で、物をよく失くす。

変わったところ:
 生意気に振る舞うと容赦なく上級生に制されるため、我慢や協調を覚えた様子。同時に、希に粗暴な面を見せるようになった。大人に甘えたい気持ちと自立心がせめぎ合うようで、時々いわゆる「ツンデレ」に振る舞うようになった。濃密な人間関係に浸り、お調子者の片鱗が見え始める。

変わらなかったところ:
 性格はやはり芸術家肌。相変わらず物を失くしてくる。学習面は申し分無い。

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1年生で山村留学した三男R地の場合:
 フレンドリーで、誰にでも寄ってゆくタイプ。自分の成果を認めてもらいたくて、行動を逐一報告してくる。未就学時、当然だが何をやっても2人の兄に及ばず、多少の劣等感を抱いていた感がある。物の管理が苦手で、よく玩具の部品を失くして困る。小遣いは貰った日に全額使ってしまい、後でグズる。勉強に関心が無く、小学校でちゃんとやれるのか心配になるような状態。体力はあるが身のこなしが悪く、運動は苦手。甘えん坊で母親にベッタリ。ときどき夜泣きする。

変わったところ:
 短期間で自尊心が備わり表情が一変、活き活きしているのが明確に分かる。熱心な体育指導により、身体が強く体操が得意であることが判明。高学年向けの種目をこなす。適切な持ち物の管理が可能になり、自室の机周辺は常に整理されていて驚いた。無駄遣いを一切しなくなった。心配だった学習面も大変良好。無用に甘えなくなった。

変わらなかったところ:
 やはりフレンドリーで、初めて会う見学や父兄随伴の子供らとすぐに遊び始める。行動報告も以前のまま。夜泣きは未だあるとのこと。

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 お恥ずかしい点もございますが、良い点も悪い点も、そのままご紹介しました。
 子供の変化には傾向がみえますね。客観的にまとめてみました。

基本的な性格は変わらない
 よく、山村留学したら子供の変化が凄くて「見違える」という表現をされますが、これは主に積極性・自立心・自尊心の向上によるもので、子供が元々持っていた特徴は失わないようです。

生活面は本人の価値観次第

 役割分担して共同生活するため、自分の義務を正しく認識して遂行できるようになります。しかし、個人スペースの整理整頓のような「役割」の枠に入らない案件は、あくまで本人の価値観次第なようです。

学習面は申し分なし
 これは期待通りです。高い志を持った校長率いる学校での、個別指導に近い高密度な授業体制です。成果が上がらない理由がありません。

個性が伸びる・見出せる
 教員ひとり当たりの担当児童が少ない分、個々に対し様々なアプローチができます。このため、学校生活の中で個性を活かす余裕もあるのでしょう。これは自尊心の育成に多大な貢献をすると思われます。

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 聞き及ぶ限り、山村留学は中~高学年で行かせるのが効果的だという意見が多いようです。確かに、役割分担やリーダーシップを学ぶ絶好の機会となりますね。でも、御覧のとおり1年生で留学しても何の問題も無く、この年代なりに得るものも多いことが分かります。留学開始後暫くの間、子ども自身が親と離れた寂しさを辛く感じることさえ、通常得難い貴重な経験値となっていきます。

 私が山村留学のリピーターになってしまう、高市の魅力を少しはお伝えできたでしょうか。ただ子どもを行かせるだけで、地域ぐるみでこれ程のことをお任せできる場所なんて他にありません。これは、山村留学センターに子どもたちを迎えることそのものが、地元の意思であるからこそ成せる仕事でございます。

 全国の親御さん、安心してお子さんを高市へ送り出してください。