仮管理人N田です。

 仕事が早く片付いたので、高市へ寄って帰りました。主目的は前回不充分だったTCの補修です。日が暮れるのが早いので、なかなか機会がありませんでした。前回は鎌が使えなかったこともあり周辺の草が刈れなかったため、今回は刈り払い用の鎌を買って行きました。

 1625到着。センター前に駐車するとすぐ、車の前にH斗とA旺がやってきました。
「何しに来たん?」
「草刈りとTCの補修よ。」
 道具を出してると、いつも愛想の良いY音ちゃんがやってきました。
「それで何するん?」
「TCの草刈り。それとペンキ塗り。」
「何処にあるん?」
「そっちの山をちょと上がったとこよ。センターの畑があるやろ。」

 H斗とA旺は高市山村の留学リピーターです。一緒に行ってくれるというので、道具を持ってもらいました。Y音も鎌持って付いてきます。それを見たHちゃんとA未ちゃんが駆けてきました。

「何処行くん?」
「TCよ。そこの山のとこにあるんよ。」
「えっ?そんなん嘘やろ?」
「何で嘘なん、あるよなあ、俺らで一緒に埋めたもんな。」
H斗が頷きます。
「私も行く!」
といった直後、Hは表情を曇らせました。

「でもなあ、山行ったらいかんって言われとるんよ、怒られる・・・。」
「何でよ?誰が怒るん?」
「O本さん。」

 O本さん=本日担当のセンター指導員です。
 山村留学生が山で遊んじゃいけないなんて、あり得ませんよね。例えるなら飲食禁止のフードコートみたいな感じでしょうか。何か知りませんが、指示の勘違いとしか思えません。

「いやいや、ダメな訳ないやろ。あそこセンターの畑やし、そもそもキミら山村留学生やんか。行きたいなら一緒に行こうぜ。それでも怒られたら僕のせいにしとけ。」
「うん(^^)。」

 そうこなくっちゃ。「メシだぞ~早く帰ってこい~!」って毎度呼ばれるくらい、山で遊べよ子供ら。
 H斗、A旺、Y音、H、A未と僕の6人で、センター前の山道を登っていきます。何でもない行程ですが、とても賑やかで楽しいんですよね。子供らとの関わりってのは、社会生活で神経がすり減った大人にとって本当に心地良いものです。
 まずは草刈りでひと汗流そうと思っていましたが、センターの畑周辺はきれいに刈り払われていました。いや~有り難いですね、どなたか存じませんが助かりました。

 さて早速、碑の文字の補修に掛かります。前回は立てたまま作業を試みて大変だったので、寝かせてから慎重に作業します。A旺が僕のカメラを持って行ったので、作業前の様子を撮ってもらいました。

181111_1
先月の草むら状態が嘘のよう。

 男の子たちは作業に見向きもせず、枯れ木に登って何やらしています。女の子たちは僕の周辺で様子見。
「僕がコレの補修するから、その辺の草引きしてくれ。」
「いや。」「いや。」「・・・」
 嫌だって(´Д`)。付いてきたけど手伝わないんだと言います。まぁ構わないけどね、そんじゃキミらもそこら辺で遊んどけ。

 ワイヤーブラシで古い塗料を剥がしているのを、Hちゃんが覗き込んでいます。
「それ私がやる!」
 ふふっ、そう来ると思ったわ(w。
「力いっぱいゴシゴシやっていい?」
「ダメだ、優しくペンキだけ落とすんだ!」
 Hらしいわ。好きにやらせたら碑がチビそうだ・・・。

 清掃後、黒ペンキで文字を筆塗りしていきます。前センター長が書いた味のあるフォントを再現するべく、丁寧に黒を乗せていきました。その様子をゴチャゴチャ文句言いながら監督(?)するHとA未。残すは「タイム」1行になったとき、Hが口を開きました。
「それ私がやる!」
 ・・・何かHって仕事が雑そうな感じがするけど大丈夫かいな。

 心配を他所に意外と上手いHちゃん。「ム」をひと文字塗ってA未と交替です。
「はみ出すなよ~。」
「大丈夫!」
大胆な筆運びにヒヤヒヤでしたが、こちらも特に問題無く「イ」を塗ってくれました。

181111_2
A旺が撮ってくれました。作業中の女の子たち、笑い声が絶えません。

「つぎ私!」
へえ、Y音がやりたがるとは思いませんでした。残る一文字を任せようと思いましたが、何と1センチくらい塗って終わり(^^;。全体を僕が手直しして完成です。

181111_3
doigの字、きれいになりました。

 いつの間にか鬼ごっこが始まっています。
「NPも参加ね。」
「いや、オッサンしんどいからエエわ。」
「だめ、やるの!」
「・・・う~ん、分かったよ、でも容赦せんぞ。」
「そんじゃNPが鬼ね。」
「はいはい。」

 山の斜面で本気鬼ごっこ。下でやるのとは全然違って、これが案外面白いんですよ。地面が柔らかいので膝にも優しいです。しかし・・・猛烈に疲れます。

 何となく時間を確認。1658です。
「おい、お前ら何時まで外で遊んで良いん?」
「5時まで。」
「5時?あと2分しかないぞ、やま2分で下れ!」
「うわやべえ!」

幸いにも、高市山村名物「全力鬼ごっこ」は10分少々で強制終了となりました。

 17時からは入浴です。風呂は班毎に交替の筈で、順番待ちの子供らが時間まで騒いでいたもんですけど、センターは何だか静かでした。変な話ですが、どうやって静かにさせているんでしょうかねぇ。うちの子供らがお世話になっていた一昨年では考えられません。皆良い子なんかな?

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 せっかくなので、地元KK姉妹とK珠に会ってから帰りました。やっぱ高市で子供らと遊ぶのは良いっすね、楽しかったです。